高齢期・共生知っておきたい介護の常識
- 高齢者の介護の制度や現状について、クイズに答えて理解を深めよう。
- Q1.介護保険制度は2000年に開始した
- 正解は○
核家族化、介護が必要な高齢者の増加、介護をする家族の高齢化などから、社会全体で高齢者の介護を担うために介護保険制度が始まった。なお、2000年の日本の高齢化率(人口における65歳以上の割合)は約17%だった。
- Q2.介護保険制度でサービスを利用できるのは75歳以上である
- 正解は×
介護保険制度でサービスを受けられるのは65歳以上である(老化が原因の病気で介護が必要になった場合は40〜64歳でも利用できる)。なお、後期高齢者医療制度は75歳以上(もしくは一定の障がいのある65歳以上)を対象としている。
- Q3.介護保険制度を利用してサービスを受けるためには、医師から診断をもらうだけでよい
- 正解は×
介護保険制度利用の主な流れは、①市区町村への申請→②認定調査→③医師の意見書→④要介護認定→⑤ケアプランの作成となっている。
- Q4.介護保険制度を利用すれば、介護サービスを無料で受けられる
- 正解は×
サービスの利用者は1割(一定の以上の所得がある場合は2〜3割)を負担する。残りの9割は介護保険料と税金で賄われている。
- Q5.介護保険料は40歳から納付しなければならないが、65歳になったら納付の必要はなくなる
- 正解は×
40歳以降は介護保険料を生涯納付する。1か月あたりの保険料の基準額は、3年に1回、市区町村が条例で定めており、2021〜2023年の全国平均は約6千円である。
- Q6.資格がなくても介護職に就くことはできる
- 正解は○
ただし、介護に必要な知識や技能を身につけるために、「介護職員初任者研修」などの資格を取得するのもよい。
- Q7.「介護福祉士」と「介護支援専門員(ケアマネジャー)」の資格試験は誰でも受験できる
- 正解は×
介護福祉士と介護支援専門員の資格試験を受験するためには、実務経験を積んだり研修を受けたりする必要がある。
- Q8.日本では介護をする人の半数以上が家族である
- 正解は○
日本で介護している人のうち、約54%が同居の家族、約14%が別居の家族である。なお、事業者による介護は約12%である。(厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」2019年)
- Q9.日本では同居の家族の介護をする人の半数以上は女性である
- 正解は○
同居の家族を介護している人のうち、約65%が女性である。(厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」2019年)
- Q10.本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを「ヤングケアラー」という
- 正解は○
令和2年度と令和3年度に厚生労働省が実施した調査では、小学6年生で6.5%、中学2年生で5.7%、高校2年生で4.1%、大学3年生で6.2%が、世話をしている家族が「いる」と回答した。また、そのほぼ半数が「ほぼ毎日世話をしている」という結果になった。
あなたの結果は 0/10
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